KAWAGOE HIGASHI HIGHSCHOOL

先輩達からの
コメント

髙木 超
(2005年卒)
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科
特任助教
SDGs-SWY共同代表

 13歳の春、ブラジルにサッカー留学をした私は、「ファベーラ」と呼ばれるスラム街の光景に衝撃を受けました。貧困という世界が抱える問題に直面した瞬間です。「この状況を改善するために、自分も何か役に立てないか」。そう考えた私は、将来、国際機関の職員として世界中の地域課題の解決に取り組みたいと考え、サッカーだけでなく、勉強にも打ち込める環境を探しました。そこで出会ったのが文武両道を地で行く川越東高校です。

 高校入学後は、部活動の練習を終えると日付が変わるまで勉強する日々を送りました。できる限り授業中に教科書の内容を理解できるよう、先生に質問をして解決する習慣を身に付けるなど、限られた時間を少しでも有効活用するように努めました。こうした甲斐もあって、納得のいくまでサッカーに打ち込みながらも、多くの国連職員を輩出する青山学院大学国際政治経済学部に進学することができました。川越東での3年間で、目標達成に向けて何をすればいいのか、自ら考える力を養えたことは大きな収穫です。大学卒業後は、地方公務員、NYでの在外研究、国際機関でのインターンなどを経て、ミレニアル世代の若者によるSDGs達成に向けた取組を推進する団体「SDGs-SWY」を立ち上げ、活動を続けています。

 また、慶應義塾大学大学院の特任助教としても「持続可能な開発目標(SDGs)」の地方自治体への適用について研究しています。例えば、 SDGsで言及される「国際的な貧困ライン(1日1.25ドル)」を、日本国内の状況を反映した「相対的貧困」に読み替えるなど、SDGsとローカルをつなぐことで、持続可能な地域にするために奮闘する自治体の力になりたいと思っています。これは一朝一夕にはいきませんが、川越東で身につけた「考える力」を最大限に生かしながら、全力を尽くしてまいります。

川村 拓弥
(2009年卒)
国土交通省
国土地理院
地理空間情報部
情報普及課

 国土地理院は、地形図を始め全ての地図の基礎となる「基本図」等を作成している国の機関です。幼い頃から地図が大好きだった私は、ここでの仕事は天職だと感じています。入省してまもなく、国土地理院の地図や空中写真等を閲覧できるWebサイト「地理院地図」の運用に携わりました。ときには自らソースコードを書いてサイトを更新したり、新技術の導入を試行したりすることもありましたが、入省してすぐにこうした大役を任されたのは、私が大学時代に情報科学を専攻し、プログラミングを学んでいたからです。国土地理院の職員には地球科学や土木工学を専攻してきた人が多いため、私のようなバックグラウンドの持ち主は少数派。そのことが今の仕事をする上での強みになっています。

 そもそもプログラミングに興味を持ったのは、川越東時代の友人からの影響です。情報処理部長だった彼が様々な面白いプログラムを作る姿に感化され、「大学では情報科学を学ぼう」と決意。思えば、彼を始め高校時代の友人からは、日々の勉強においても刺激を受けました。友人とともに、放課後や長期休暇の講習を受講し、図書館の学習スペースで難関大の数学の過去問に挑戦したこと。解けない問題は先生に聞く前にまず友人と教え合ったこと。これら川越東時代の経験から、他人に教えることで理解はより深まるなど、誰かとともに学ぶことには大きなメリットがあることを実感しました。この学習スタイルは、大学院入学に向けて院試の勉強をした際や、国土地理院に入省するため国家公務員試験に臨んだ際にも、大いに生かされました。

 これまでは多くの人に地図情報を提供する役目を務めてきましたが、いずれは地図の作成にも携わりたいですね。川越東で身につけたアクティブな学びの姿勢を武器に、これからも一歩ずつ成長していくつもりです。